袂落としはハンカチや手ぬぐい、ティッシュなどを入れて持ち運ぶのが一般的ですが、他にもちょっとした小物を持ち運ぶのに便利なポケットと言えます。
袂落としは首からかけて使いますが、その時首の紐は長襦袢の衿に沿わせてかけるようにしてください。
次にその上に肌襦袢を着たら、左の袂落としは半襦袢の左の袂に落とし込み、右の袂も同じように右の袂に落とし込みます。
このように使うことによって外からは袂落としが見えませんので、より粋に着物を着こなすことが出来ますよ。
袂落としは現代ならお金や携帯をそれぞれに分けていれたりも出来ますから、持っていて得しかないアイテムの1つです。
ポケットの代わりとして着物の袂に物を入れて移動するのも普通ですが、袂にあまり物を入れすぎてしまうとシルエットが美しくありませんので、このような袂落としが重宝するのです。